DIYでガレージを新設する場合、内装で使用できる資材は注意が必要。
建築基準法により自動車車庫として使用する建物の壁・天井は、石膏ボードなどの準不燃材で仕上げなければならない。
ガソリンが入っている車やバイクを保管する場所だから、燃えにくくしたほうがいいのは確かだ。
既製品の場合でも自動車車庫として使用する場合、自分で不燃材で被覆しないといけないものがある。
内装資材や既製品のガレージを導入するときは、問題ない資材なのか確認しないといけない。
広告で、車が置いてあるが、説明をよく見ると内装工事が必要と書いてあるはずだ。
不燃材について
建築基準法では、建物の安全性を確保するために、建材の不燃性や耐火性について定めている。
不燃材とは、燃えにくい素材であり、建築基準法においては、一定の防火性能を満たす建材のことを指す。
不燃材に分類される主な建材には、以下のものがある。
石材
石灰岩、花崗岩、大理石などが該当。耐久性が高く、燃えにくいため、建物の外壁材としても使われている。
セメント系材料
セメントボード、ファイバーセメント板などがあり、防火性能が高く、内装材や外装材として使用される。
鉄骨
耐火性に優れ、耐震性も高いため、建物の構造材として使用される。
ガラス
耐熱性や防火性に優れており、窓ガラスとして使われるほか、建物の外壁材としても使われている。
石膏ボード
耐火性能があるため、内装材としてよく使われている。
難燃性塗料
建物の内外装に塗装され、燃えにくくするために使用。
建築基準法において、不燃材の使用が義務付けられている場所としては、防火壁、防火扉、避難階段などが挙げられる。
また、建築基準法における耐火性能の等級によっても使用できる不燃材の種類が異なってくるため、建築物の用途や規模に応じて適切な不燃材を選定する必要がある。
もしガレージが10平米を超える場合、国や市区町村に確認申請しなければならないので、その点も注意しよう。
DIYでガレージを建築しようと考えている場合、建築士などの専門家に相談するようにしたい。
木材や合板は使用できるのか
不燃材のの上に飾りの板や掲示板等の貼り付けは壁の全面ではなく一部だけなら問題はない。
ビスについても不燃材なので使ってもOK。
貼り付けは強力な両面テープと併用してビスの先に瞬間接着剤をつけて留めるなどすれば軽いものなら可能だろう。